アイデアのスープのレシピ

アイデアのレシピ集

ロックンロール・ストリート・スライサーズ

ロックンロール・ストリート・スライサーズとして、久々に地元岡山の朝市でパンを売った。僕は徹夜でパンを焼き、その足で朝市へ行き、そのまま上京して22時間の滞在時間の間に3件の打ち合せをして、友人と2軒の店で飲み、1人で行った最後の1軒で泥酔し、目覚めた時にはなぜか靴底のゴムが裂けて右足がびしょ濡れになっていた。 俺たちスライサーズのステージは番重を重ねた上にまな板の上。祖末な売場で5kgのパンを切る。オーディエンスは酔っぱらいのオッサンやヤーさんや若者や家族連れやおばさまたち。お世辞にもオシャレとは言えない場所で俺たちはパンを切る。 >>600mm×400mm(ブログ記事) 東京にまで店を出してデパートや高級食料品店で販売もしているのにどうして岡山の朝市なんかで売っているのか、という揶揄する向きは今に始まったことではないし、もう地元から聞こえてくるそういった侮蔑の言葉にも慣れてしまっている。
やっぱり朝市はええな。東京に店を出そうがD&Dやデパートで売っていようが、そんなん関係無いんだよ。朝市で買ってくれたヤーさんが銀座のデパートでウチを見つけて誇りに思うてくれる。それを忘れないようにこうやってストリートでパンを売っている。わからん奴は分からんでええ。
>>銀座で聞こえた岡山弁(ブログ記事) 地方に住む人のほとんどが情報の消費者であって発信者ではない。地元で始まったことはパリやNYや東京から発信されるものよりも劣っているという前提の上で地方のすべての意識は始まる。日本の地方は独自の文化とプライドを失ったが、世界でもっとも裕福なレベルに近い生活を過ごしている。しかしそれはプライドを失った代わりに飢えること無く死ぬまで消費する権利を与えられたに過ぎない。 自分たちの住む町で始まった文化が日本で世界で評価されることで日本の地方はプライドを取り戻す。そのためには何が起ころうと何を言われようとプライドを捨てずに続けることが大切だ。そういった誇りを持って働ける人物が何人いるかでその町や国の価値が決まる気がしてならない。 ロックンロール・ストリート・スライサーズ メインヴォーカル デーモン秀島(10万38歳)