アイデアのスープのレシピ

アイデアのレシピ集

愛嬌があれば誰かが助けてくれる。というのは本当です。

年末ですね。

ちょっと思ったので少し書きます。

愛嬌って必要だよねという話。

まずはこちらの漫画家の小林銅蟲先生のツイートを見てください。 

 

おう、クリティカル。

なんて抉ってくる言葉でしょう。

何をやっても本当にだめな人というのはいるわけです。これはもうどうしようもないことなので、思い当たることがある人はさっさと諦めるか、このエントリーを読んで少しでもなにかの足しにしていってください。

で、「だめ」な人ってどんなひとなのでしょうか。僕の考える「だめ」な人というのは、社会に適合していく事ができない人なんじゃないかと思っています。仕事や事業でいうと、自分のやりたいことだけをやってしまい、世の中が必要としている仕事をやらなかったり、自分が作りたいものだけを作り続けて、世の中が欲しがるものを作らなかったりすることでしょうか。こういう傾向が、社会でやっていけない、ということなのではないかと思います。 

一方「だめ」ではない人。「やっていける」人というのはどういう人かというと、社会に適合していく事ができる人じゃないかと思っています。仕事や事業でいうと、自分のやりたいことだけではなく、世の中が必要としている仕事をやれたり、自分が作りたいものではなく世の中が欲しがるものを作るということが、社会でやっていくということなのではないでしょうか。

で、冒頭の銅蟲先生のツイートにもあるように、何をやってもだめな人に向けて、愛嬌がないと救ってくれる人が現れないゾ、ということを仰っているわけです。

 

あ?愛嬌がありゃあ誰かが救ってくれんのかよ?

先に答えを言うと、愛嬌があれば誰かが必ず助けてくれます。

で、まあ、愛嬌は必要だよ、という話をすると、そんなわけねえよ、という答えも返ってくるわけです。かなりの高確率で。でもですね、ひとりぼっちでは何をやってもうまくいかないのが世の中というものです。キャッキャウフフしてる連中を見て、馴れ合ってんじゃねえよ、つるんでんじゃねえよ、と無頼派を気取ってみても、飯を食うためには必ずどこかから仕事やお金をもらってこないといけないんですね。

愛想が悪い、愛嬌のない人に仕事やお金は回ってきません。とんでもない能力を持っていても、それを見つけてくれてお金になる社会性にコンバートするパートナーがいなければ宝の持ち腐れになってしまうだけです。

愛嬌がある、というのは数多いる人間の群れの中から選んでもらうために必須な条件です。

たとえばあなたがペットを飼うとします。里親のマッチングの場やペットショップ、ブリーダーのファームに行って、あなたは何を基準に自分のパートナー、ペットとなる動物を選ぶでしょう。飼い始めたら長い時間を過ごすことになるペットです。慎重に決めなければいけないところですが、実際にはこうです。

ひと目見たときに好きになっちゃった〜

目で訴えかけてくるんだも〜ん

これです。

これは人間の社会の中でも言えます。

いくら高スペックでも、いくら能力があっても、愛嬌がなければただの能力のある肉の塊でしかありません。社会でやっていくにはただの肉の塊から、社会で必要とされる精肉へとステップアップしなければいけません。 

才能を持った人は腐るほどいます、能力を持った人も腐るほどいます、だから高スペックで腐ってしまう人が多いのです。そんな人の群れの中から他人に選んでもらうためには、心を許してもらうためのキャッチ、愛嬌が必要なわけです。

誰にも愛想を振りまかないで自分勝手に生きていけるのは地主の息子ぐらいですよ。

 

愛嬌と才能と執念でわりと解決することは多い。

じゃあ、愛嬌があって人に引き上げてもらった後はどうなるんだよ、という向きもあろうかと思います。愛嬌で選んでもらった後、ここからが本当のあなたの能力や才能や人間性が問われる場面です。

本当の自分はこんなものじゃない、社会が悪いと言っている人が、いざ何かのきっかけで社会デビューしたときに、実は才能や能力がさほどレベルが高くなかったというのはよくあることです。

愛嬌がないことを肯定し、愛想が無くても自分には才能があると言っている人は、実は本当の自分の実力が白日の下に晒されるのを怖がっているんじゃないかと思うんですよね。でも、まあ才能なんて恥をかいて苦しい思いをして手に入れるものですから、人から見出されたらとにかく石にかじりついて執念深くやっていくことなのではないかと思います。

最初から才能がある人なんていないんですから、最初の取っ掛かりは愛嬌、で、人から見出されたらとにかく執念でやり遂げる、そうしていると才能はいつの間にか付いてくるものです。才能なんてオマケみたいなものです。

ということで、

愛嬌があれば誰かが助けてくれる。というのは本当です。

 

 

人に好かれてうまくいく「愛嬌力」 はずむ人間関係をつくる仕事のしかた

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