アイデアのスープのレシピ

アイデアのレシピ集

マグカップの大きさとドリンクの熱さとフレーバーとトッピングの多彩さ

いや、ワイフと揃って本拠地岡山に戻ってきて一息ついたところ。

毎年恒例の「今年の総括」についてはこれから順次書き進めていくんだけれどもね、その前にスタバでコーヒー飲んでてちょっと思ったことを書いておこうかと。

スタバでコーヒー飲むときはいつもマグカップでサービスしてくれるんだけど、トレイに乗せてくれるかどうかはドリンクの他にフード類をオーダーしたかどうかで判断されるんだよね。僕はいつもだいたいコイン型のミルクチョコレートと温かいコーヒーをオーダーすることが多いのだけど、そういう場合はマグカップを手にもってチョコレートをポケットに突っ込んで席に移動する。でもポピーシードのケーキとかねそういうプレートでサービスしてくれるものをオーダーしたらトレイにドリンクとフードを乗せてくれて、僕はトレイを持って席まで移動することになる。フードについてはオーダーしたりしなかったりする。ドリンクについてはいつも一番小さいショートサイズをオーダーする。決めてはいないけど、あまり量が多いと持て余したりすることが多いので一番小さなサイズを頼むようにしている。

で、今日はティーラテというものとポピーシードのケーキだったからトレイに乗せてくれた。いつもの黒いプラスチックトレイだ。サービスで新商品のテイスティングらしき黒糖のケーキみたいなものも小さなペーパーカップに入れてくれた。僕は席に着いてティーバックからアールグレイの香りがスチームミルクにしみ込むのをしばらく待っていたんだけど、その間ボーッとマグカップを眺めながら僕は「このマグカップがナショナルデパートなんだろうな」とふと思った。

今僕の目の前にあるトレイの上にはマグカップがひとつとケーキのプレートが1枚ある。あとは余白だ。もしトレイの上にマグカップが複数個あったら余白は少なくなる。その隙間には小さなペーパーカップしか置くことができないだろう。もしケーキのプレートが三枚乗せられていたら、それだけでスペースは埋まりマグカップはひとつも置けなくなる。そういう場合はトレイをもう一枚準備する必要がある。でもトレイのストックが無かった場合はマグカップは手で持って運ばなくてはならない。もし僕がそれぞれ種類の異なるホットドリンクを六杯オーダーしていたらどうなっていただろう。スタバは一杯ずつ作るから一杯目と六杯目では温度は変わるだろう。最初に作ったドリンクは六杯目を作り終える時には若干冷めているはずだ。もしかするとドリンクのサイズをトールにしておけばそれだけ冷めにくくなるかもしれない。

よくわからないことを延々と考えていたんだけど、先に書いた「マグカップがナショナルデパート」というのはトレイの上に乗せられたマグカップを企業として例えたんだろうと思う。乗せられたトレイは属する業界や市場の規模、マグカップの大きさは企業自体の規模や資本、ドリンクの熱さは正員のモチベーションだとか企業の勢い、フレーバーやドリンクの種類は企業の個性、トッピングの多彩さは顧客を引きつける魅力や感じさせる価値なのか。

お店や会社というのはそれぞれに適正な規模の大きさがあって、それはトレイの上のマグカップと同じだと思った。もうすでにいろんなマグカップ(他社)が乗せられたトレイの上には自分のマグカップを乗せる隙間は無い。初期の方に乗せられたマグカップは冷めて捨てられて、そうやってぬるくなったものの代わりを埋めるように新しいエクストラホットのドリンクがトレイの上に並べられていく。マグカップを満たしたドリンクのフレーバーやトッピングはそれぞれ違う。どれも魅力的に見える。でも飲んでみなければ中の温度までは分からない。

自分だけの空のトレイを用意してその上に自分のマグカップを一つずつ増やしていったとして、最初に乗せたマグカップの中のコーヒーは冷めていき、マグカップを三つ四つと増やしている間に最初の一杯目のマグカップの中のドリンクはすでに冷えきっているので温め直さなければいけない。おそらくトレイの上にマグカップを増やしていくということは、冷めたドリンクを温め直すルーチンを続けていくことに他ならない気もする。

常に温かいドリンクを提供するためにはどうすれば良いか。つねに多彩なトッピングを提供するためにはどうすれば良いか。そして、それを自分にあった適正な規模で継続していくためにはどのようなやり方が良いのか。僕はたぶんそんなことばかり考えていたからマグカップをみてよく分からないことをいろいろ思案していたのだろう。こんな年末の時間に、僕はマグカップの大きさとドリンクの熱さとフレーバーとトッピングの多彩さについて考えている。