アイデアのスープのレシピ

アイデアのレシピ集

何も言わずとも身近な人に影響を与えられるようになれば求人には困らない。

というわけで、世は人手不足ですね。

特に飲食業は人手不足と言われています、コンビニエンスストアのように外国の人の労働力をフル活用できればいいのにと思っていたんですが、ある飲食店オーナーに聞いたところ「外国の人を使うとクレームが怖いんだよね」という答えが返ってきたのを思い出しました。居酒屋やチェーンのファストフードなんかは外国の人を雇うことが多いです。でも個人店はちょっと様子が違います。

 

カレー屋でインドやパキスタンの人、中華料理屋で中国の人、韓国料理屋で韓国の人、というのはいいけど、なんの縁もゆかりもない個人店に日本語のおぼつかないベトナムの人を雇うとクレーム来ちゃうのだと。

僕も片足を突っ込んでるパン屋さん業界も、人手不足が少しずつ深刻化しているのではないでしょうか。パン屋なんてベトナムの人を雇えばいいと思うんですよね、ベトナムはかつてフランスの植民地だったんですから、パンの文化も根付いてますし良いと思うんですけど、おそらくパンを買うお客さん側のほうで受け入れが難しいんじゃないかと思います。

パン屋さんでパンを買うお客さんは観念的な消費行動が多いので、ちょっと無理かもですね。

 

話は変わるんですが、貴重な労働力となっている優秀な「若い日本人」は、国内の大企業から順番に雇用されていきます。我々のような零細企業で働きたいと思う人は少ないでしょう。「若い日本人」は多くの情報に触れる機会があるために考え方も視野も広いので、昔ながらの日本企業の働き方をそのまま受け入れるということもなかなか難しいと思います。

 

■「プライベート優先」が2011年の調査開始以降最高の56.5%。過去6年間で13pt以上増加。

■「残業はしたくない」「アフター5を会社以外の人と過ごしたい」という回答も年々増加し、個人の生活を重視する傾向が続く。

■ 7割が社会人生活へ期待を持っており、「出世意欲がある」のは例年通り9割近い結果に。

一方「仕事を通じて叶えたい夢がある」が5年連続で減少しており、新入社員の現実的かつ堅実志向が表れた結果に。 

www.mynavi.jp

 

仕事ができるっていうのはリスペクトにつながらないというのは、社会を経験しているとおのずと分かってきます。仕事ができるというのは個人の問題や会社の数字の問題であって、人間関係の中でそれが好意的に作用するというのは特殊事例ではないかと思います。

人間関係を優先するという考え方は、これまでの日本企業における労働の在り方の揺り戻しなのかもしれません。かといって直ちに労働環境を変えるというのも難しいのではないでしょうか。

 

小さな規模の会社の場合、待遇だけで選んでもらうというのは大変なことだと思います。自分の会社で働いてもらうには、自分の会社やお店で働いてもらうにはどうすればいいか。日々頭を悩ませている経営者も多いでしょう。

考え方を変えて、規模を大きくしないという考え方を選択するも良いかもしれません。人員の募集が発生するタイミングとしては、新事業の立ち上げ、新店舗の出店、規模の拡大による需要などさまざまあるでしょうが、これらはすべて会社や経営者の都合によるものです。働く人の都合で募集がかけられるわけではないのです。

 

私の経験した雇用という人間関係を振り返ると、お互いに学びがあるような良い影響を与え合う関係が最適だと考えています。現状で取り組んでいる仕事上の関係だけでなく、経営者やすでにそこで働く成員の生き方や考え方、社会や人生に対する姿勢をもって総合的に判断されるのが求人・雇用のプロセスなのではないかというのが持論です。

うちのスタッフは基本ダブルワークなので、スタッフがそれぞれの仕事で様々な成果を上げていく工程を見ていて、仕事をしている僕を見て影響を受けたと言ってくれるのが何よりも嬉しい。教えるわけではなく、見て学ばれるような存在になるということが大切なんじゃないかな。

何も言わずとも身近な人に影響を与えられるようになれば求人には困らないと思います。40歳も過ぎれば、若い人から見た時に少しは尊敬されるような人物になっておかないといけないということですかね。 

 

ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉 (PHPビジネス新書)

ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉 (PHPビジネス新書)

ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉 (PHPビジネス新書)

  • 作者: 桑原晃弥
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2012/07/11
  • メディア: Kindle版