たまっていた報告
新しいバターサンド、リリースから好調で何とかなりそうだったし、これはいけると思っていたんだけど、リリース直後にワイフが大きなミスをして、今回のリリースに人生をかけていた僕の精神は崩壊。商品企画の記憶がすべて飛んでしまってうつ状態に。
お盆前のリリースでバズって、お盆明けの追加リリースで情報の流れを確実に通して秋ごろにはテレビの取材を取る、というストーリーはすべて台無しに。
僕は完全に精神を病んでしまったので1か月間ヨダレたらしてアウアウしてた。この1か月間もワイフは毎日ミスをし続けて、まったく発送も終わっていない。お客様からのクリームが入り始める。
今回のリリースする前にワイフに何度も確認した。
このリリースをしたら後戻りはできない。売れない2年間が報われるかもしれない、と同時にリリースがうまく世間とハマれば、過去にも経験した「売れる地獄」が待っている。
売れない苦しみより、売れた後のワイフやスタッフのミスの方が絶望なんよ。リリースせずに今ここで僕が死んで保険金で第二の人生を歩んだ方がいいと思うが、どうする？リリースするか？リリースしたらもう今後はミスは許されないよ？
売れない地獄より、売れた時の地獄の方が絶望的だ。
売れる売れないは僕の責任だし、僕が頑張ればなんとかなる、というか今まで何とかしてきた。でも、売れた後、仕事がワイフやスタッフに移った瞬間に地獄になる。
「もうミスしません、リリースしてください」
ワイフはそう言って、僕はリリースした。結果は御覧の通り。リリースして発送開始直後にワイフのうっかりミスでキャンセルが発生して、僕は発狂。ワイフはいまも毎日ミスをし続けている。
今までの僕の仕事人生で、計画がスムーズにいったことがただの一度もない。僕がやる仕事は成否の確率はあれども狙ったことを狙ったような結果までは導いてきた。これは100%の成功率。
でも、そのあとがすべてダメ。
ワイフやスタッフに仕事を渡すと、すぐにすべてがゼロになる。
今回のチャンスは僕の人生で最後で最大のチャンスだった。でもワイフがそれをすべてぶち壊した。
「もうやめよう、あきらめよう、私のために死んでくださいって言ってくれ、そうしたら僕も気分良く死ねるし、僕が死ねば喜ぶ人もたくさんいる。君も保険金で第二の人生を歩めるし、良いことしかない、今考えうる最高の選択肢なんだ。頼むから、私のために死んでくださいって言ってくれ。」
僕はワイフに何度も懇願した。
でもワイフは「仕事を続けたいです」と繰り返す。
そしてミスを繰り返す。
今日もワイフは仕込みのミスをして3,000円分の材料を廃棄した。
僕はどうしたらいいでしょうか。
