アイデアのスープのレシピ

アイデアのレシピ集

【追記あり】成功体験が少ない自称起業家ほどAirbnbで部屋を貸したがるのはなぜか。

f:id:kocb:20151126130543g:plain

初回旅行が¥ 2,453OFFになるチャンス!

 

仕事の合間に30分ほど。

インターネット先生のみんなは、もちろんAirbnb(エアビーアンドビー)は知ってるよな。乱暴に言うと、自分の部屋をホテル代わりに貸し出す、昭和風に言うといわゆる「闇宿」なんだけど、これが自称起業家の間でブームになっているらしい。

 

ブームとは言っても、自分が泊まるんじゃない、貸し出す側として自分の部屋を旅行者に貸して代金を得るという、Airbnbでいうところのホストになるのがちょっとしたブームだ。ようは、自分が借りた部屋を転貸借(又貸し)したり自己所有の家を時間貸しして利ざやを得るということをビジネスチャンスと捉えて続々と参入しているとう感じ。

起業家ブログや、自己実現系のブログ、いわゆる「意識高い系」の自称起業家たちが希望や夢を書き連ねる起業準備ブログなどが、いつの間にかAirbnbの収益報告ブログになっているという状況をみなさんも見たことあるかもしれない。

 

ていうか、もしかしたら、まだAirbnbのことをよく知らない人がいるかもしれないので、wikiの説明を引用しておきますね。

Airbnb (エアビーアンドビー、エアビーエンビー)は、宿泊施設を貸し出す人向けのウェブサイトである。[1] 192カ国の33,000の都市で80万以上の宿を提供している。 [2][3] 2008年8月に設立され、 サンフランシスコに本社を置き、 [4]非公開会社Airbnb, Inc.により所有、運営されている。

Airbnb - Wikipedia

 

自称起業家ヲチャーとして観察してみた結果。

僕はハンドメイド作家さんのヲチャーであると同時に、自称起業家ヲチャーでもあるので、ここらへんの機微は常に気をつけて観察するようにしているんだど、彼ら自称起業家っていうのは横文字に弱いから、海外からやってきたサービスにすぐに飛びつく習性がある。あと、ジョブズやザッカーバーグという人名や、海外の企業名を、喉から血が出るほど連呼する。まるで自分も同じ土俵に立っているかのように。

 

で、今回のAirbnbのブーム。どうやら彼らみずからの成功体験不足を補うための受け皿として機能しているのではないかと着目した。

 

大なり小なり成功というのは、自分だけのオリジナルのやり方を見つけ出すかどうかということに懸かっている。他人が出来ないことをやり遂げたアドバンテージが成功の評価につながる。だから、過去に成功できていない、成功体験を重ねていない自称起業家というのは、自分だけのオリジナルを持っていないという共通点があると踏んでいる。

したがって、企業ブログなどをヲチしていると、他人のやったこと、有名な経営者の成功事例などをひたすらに紹介し、自分ならこうやるとか、乗るしかないこのビックウエーブに、的なノリのことを書いている場合が多い。あと「気付き」というワードも数年前は頻発していたね。

セミナーに通い、ビジネス本をひたすら買い漁り、他人のビジネス成功事例の博士号を取ったような人たちが、Airbnbのホストに大量になだれ込んでいる。

 

みずからの起業ブログで、ジョブズだのザッカーバーグだの言っていた人が、「いまはAirbnbが熱い、どんどん部屋を借りて貸し出そう、オリンピックだ、インバウンドだ、ゆくゆくは管理も人に任せて組織化して、おれも起業だ!」という流れになっているんだよね。

 

しかしだな、

 

Airbnbでホストとなって部屋を貸し出すというのは、他人のふんどしで相撲を取るということだからね。そりゃあ、自分の力で成功体験なんで得られていないというのも納得できる。それが分からないから成功できていないんだけど、そういうことを言ってしまうと、ミモフタモナイのであんまし書いちゃいけないんだった。ゴメン。

で、よくよく自称起業家ブログを読み込んでいくと「Airbnbのサービス自体を自分で作れるんじゃね?」という思考に誰もがたどり着いているのを目にする。ありゃりゃ、出ましたよ、

 

「これって俺にも出来るんじゃね?」

 

自称起業家というのは、口(ブログ)では大きなことを言う(書く)けど、実際の行動がめちゃくちゃ近視眼的な事が多くて、他人が作ったフォーマットに乗って小遣い稼ぎをしておいて、「自分にも出来た!」とか「これで俺も成功者になれる!」と喜んでいる人が圧倒的に多いように思う。いままで成功できなかった自称起業家に生まれて初めて訪れた成功の予感。。。

あらかじめ他人に用意されたフォーマットに乗って行うビジネスに拡大の余地はないんだけどね、目の前に現れた他人のふんどしに足を通さずにはいられないのが、自称起業家の悲しい性(さが)。すでに競合はたくさんいるんだけどね。

あなたが出来なかったから他人が作ったのであって、他人がやって成功したものを「俺にも出来るんじゃね?」というのは、起業家ではなく、単なる「実力は無いけど成功したい人」なんだと思うんだけど、こういうことも書いちゃダメだよなあ、ゴメンナサイ。反省してます。

 

ていうか、配車サービスの「UBER(ウーバー)」が国内で解禁されたら、自称起業家たちが「白タク」に雪崩れ込んできて、そのへんが白タクだらけになるんじゃねえかな。

 

と書いてたら30分経ってしまった。

ラスクを焼けとワイフに言われたので工場に行ってきます。僕は単なるパン屋で、饅頭屋で、神棚屋で、Webサービス屋で、太ってハゲたオッサンなので、起業なんて大それたことなんてできませんよ。

 

【追記】

仕事が落ち着いたので、成功体験が少ない自称起業家ほどAirbnbで部屋を貸したがるのはなぜか。ということについて加筆。

 

結局のところ、成功体験が無いというのは、結果としての成功の有無というよりも、単に事業の着想や仕組みづくりや運営、事業を発展させるという「経験」さえもしていなんじゃないかと思っていて、その結果、ビジネスの種を撒くという最初の一歩さえも自分の頭で考えてない人たちなんじゃないかと。

だから、見ず知らずの他人が用意してくれた、事業というか収益を得るやり方や仕組みを利用する借り腹のレベルでも、自分に収入が入ってくることだけで単純に満足してしまうんだと思う。

 

自称起業家が手にれたいのは、みずから事業を始めて困難を乗り越えて軌道にのせるという自分のドラマではなく、単純に結果として「成功」した気分を味わいたいだけなのかなあと。事業を立ち上げるという初期の段階で、一番楽しくて、一番ワクワクするパートであるはずの「事業のアイデア」を自分で考えないっていうのは、やはり僕の中では意味がわからない。

 

どうして自称起業家はAirbnbで部屋を貸したがるのか、という問いの答えとしては、「自分で事業の企画を立てられないごく普通の人」が、アメリカの会社が作ってくれた仕組みに乗ることによって「簡単に起業家気分や経営者気分を味わえ」て、「ちょっと人よりも成功した気になれ」て、ブログで収益を自慢するという「結果」を出せるからなんじゃないかと思う。それに、自分オシャレ〜感も味わえるし。

そう思うと、Airbnbは成功できない自称起業家のセーフティーネットとして、かなり機能する仕組みなのではないかと思う。実際に便利だし、良い仕組みだと思うし。これから競争も激しくなってくると思うけど、くれぐれも転貸借が禁止事項に含まれていない物件でお楽しみください。

【追記ここまで】

 

 

と、いろいろ書きましたが、Airbnbはとても良いサービスなので、ぜひ体験してみてください。僕も去年に登録して、その使いやすさやUIの良さに素直にすごいなあと思っています。

登録はこちらから。

 

 

初回旅行が¥ 2,453OFFになるチャンス!