アイデアのスープのレシピ

アイデアのレシピ集

実印を押印するたびにビジネスは広がり、思い出はハンコに残る。

f:id:kocb:20170411102919j:plain新法人設立に際して新たに仕立てた実印

 

新法人設立のために新たに実印と銀行印を作りました。

住宅や車の購入なんかの個人の実印しか使われない方だとあまり馴染みがないかも分かりませんが、会社をやっていると業種によるかもしれませんが実印を使うことはけっこうあると思います。

個人の実印だと、住宅の購入などのためだけに実印を作って印鑑登録して、一回使ったら盗難などの悪用リスクを避けるためにすぐに廃印するという方も多いみたいですね。個人だと実印を多用するシーンって限られたケースなのかもしれません。

会社を始めようとするとまずは法人登記するための実印が必要になります。法人銀行口座を開設するときは、法人登記に使用した実印をそのまま使ってもいいし、実印とは別に法人銀行印を作っておいて、盗難などのリスクを避けるという考え方もあります。

私が今回作ったのは木材を樹脂で固めて強化した印材(印鑑の素材)で、これを選んだ理由は新法人で扱う商材が木製品に関連しているので、イメージに合うということでワイフが選んでくれました。価格はそんなに高くなく、法人実印と法人銀行印と住所印の3点セットで19,580 円(税込)でした。購入したのはハンコヤドットコム です。いつもここでオーダーしています。安くて早い。

今回は木目の印材を使用した実印を作りましたが、本体の株式会社のほうはけっこうイキった印材でつくりました。

 

f:id:kocb:20170411104625j:plain本体の株式会社の実印及び印鑑一式

もう10年近く前になりますかね、今の会社を設立したのは。

その当時で一番最新の印材として抜群の強度を誇る「チタン」の実印がリリースされたばかりで、新しもの好きの私としてはすぐに飛びつきました。「お〜チタンの印鑑か〜ヤバいね〜!」という感じですぐにオーダー、法人実印単体で3万円くらい、法人銀行印は木材を樹脂で固めたもので1万円弱、これに住所印、角印、速乾朱肉、100均でミニサイズの印鑑マットを購入。

自分が代表取締役となる会社を作って、その代表者印という実印を作るのは、これから始まるんだなあというドキドキ感と、ちょっと気恥ずかしい感じとが入り混じって大人になった気分がしたのを思い出します。

会社を設立したときは、まあ、そんなに印鑑使うこともないやろ、と思ってたんですが、商売の範囲が広がるにつれてまさかこんなに実印を使うシーンが増えて、納品出荷が増えると角印も複数作るようになり、契約が増えると住所印もホント便利で、今となっては実印を眺めているだけで思い出だけで酒が飲めるようになるとは思いもよらなかったです。

 

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当時は珍しかったチタン製の実印

会社設立当時はとくに実印を使うようなこともなく、使うといえば、金融機関の借り換えなど、日本政策金融公庫(当時は国民生活金融公庫かな)とか銀行、あとお店をだすときに不動産賃貸契約のときに法人実印をつかった程度でしたでしょうかね。

法人として契約するとき、契約会場や決済会場で実印を使うわけですが、このチタンの実印を取り出すと、大抵の場合は

「おお〜〜」

「なんですかそれは?www」

当時はチタン製の実印なんて持ってる人はいなかったでしょうから、けっこう珍しがられました。ちょっと持ってみていいですか?とか言いながら、自分の会社の実印がたらい回しになります。この光景もわりと面白かったです。

チタン製の実印は持った感じの重量感がわりとガツンとしていて、第一印象は「重い」という感じです。印影はシャープなのですが、社名がカタカナで長かったために印材の重量感に対して印影の重厚感は軽くてちょっと拍子抜けしたのを思い出します。

実印を取り出すたびに質問攻めに会うので、会社設立当初はチタン製の実印がちょっと恥ずかしかったんですが、いまではこのチタンの実印は会社の一部、代表取締役の自分の一部として誇らしくも思います。

 

実印を押印するたびに広がるビジネスの実感

会社設立当初はとくに実印をつかうシーンは無かったのですが、商売をやり続けていると少しずつ「契約」や「取引口座開設」などで書類に法人実印を押印するシーンが増えてきました。格上の会社と交わす書類に押印するシーンはかなりシビレます。

日本郵政(JP)とのプロパティ使用契約なんかは、自分の会社の実印と並んで日本郵政株式会社の代表者印が押印されているわけですから、それはもう興奮しました。同じ紙の上に自分の会社と日本郵政の実印が。。。シビレましたよ。。。

取引口座開設の書類への押印も思い出に残るシーンです。田舎で夫婦でやっているような会社が、名だたる有名企業や一流百貨店などに取引口座を開設する。もう心臓がビーティングしましたよ。誰もが知っている社名が記された書類に自分の会社の実印を押印する興奮、あの頃の思い出は忘れませんね。

こうして実印を押印するシーンが増えていくほどにビジネスの範囲は広がり、会社としても代表者としても充実度は深まってきました。

実印一発で秒で数千万円になるビジネスもあれば、興奮しながら押印した実印の結果が1年かかって数万円にしかならなかったこと、JRとのプロパティ使用契約のときは指紋が無くなるんじゃないかと思うくらい押印しましたし、あこがれの会社との契約は、ほんと頭がのぼせてしまって何度も押印し直しました。

会社設立時には「そんなに使う事ないだろう」と思っていた法人実印も、10年の時を経て会社の成長の節目に無くてはならない存在になっていました。

 

実印を見ながら思いを馳せる

今回、新法人設立で実印を新調しましたが、今後、どのようなシーンでこの実印をつかうのか、想像もできていません。

実印を押印するシーンというのは、各種申請や契約など、相手がある事案なので、これから頑張っていろいろな人との関係性を築いて、いまは想像もできない思いもよらないシーンで実印を押印して成長していければと思っています。

 

しかし、最近は遺伝子情報からハンコを作る時代になったんですね。

時代の流れは早い。

 

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世界初の遺伝子情報から作られるハンコ HANCODE(ハンコード)|ハンコヤドットコム

 

 

 

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