アイデアのスープのレシピ

アイデアのレシピ集

アイデアが湧いて出てくるための「することリスト」アイデアのスープ(初級編)

最近は新宿土産を作ったり神棚を作ったりしている秀島です。

食うための仕事と目指す仕事の両輪を回してるので、なかなか痩せる暇がありませんが「アイスクリームは冷たいからカロリーゼロ」という金言を信じてダイエットに励んでいます。

 

さて、僕の先生でもある(何の先生だ?)フジイ先生の新作

新規事業アイディアに価値はない的な話とか、あるいはPMFの前に自分たちがやるべき事業か考えるべきとか、そういう話。 | フジイユウジ::ドットネット

に触れて、アイデア好きのヒデシマとしてはさすが先生良いこと書いてる!と膝を打ちました。さすが、フジイ先生、そこにシビれるあこがれるゥ!

しかし、起業家であるフジイ先生の視点で書かれた内容だと、おそらく事業の立ち上げ未経験者とか、起業ワナビーのような、まだ起業の酸いや甘いの轍(わだち)を通っていない人には、具体的にどうやったらアイデアが浮かぶのかという初歩中の初歩のことは思い浮かびづらいと思うんですよね、ですからフジイ☆チルドレン(なんやそれ)の不肖ヒデシマがそのあたりを書いてみようかと思いました。

まずはフジイ先生の新作のリンク。

fujii-yuji.net

 

アイデアとはなんぞやという

で、僕も色んな人から無限回数質問される内容で、「どうやったらそんなアイデアが浮かぶんですか」というのがあるんですがね、いつも答えるのは「アイデアはドブに捨てた金額に応じて出てくるんですよ」としか答えられなかったんですよね今までは。

それをアカデミックに、かつソフィスティケートされた言葉で紡ぎ出したのがフジイ先生の金言です。

 

事業アイディアと呼ばれているものは「貯めた知識や経験から出てくる閃き」だったり「その知見から得られた閃きを更にヒアリングや調査で磨いたもの」だったりする

SEX AND THE CITY的な都会的な回答です。

「アイデアは知見から得られた閃きであり、その閃きをさらに磨いたもの」

金言ですね。流行語大賞には長文ですがアイデアの本質を見事に言い表しています。今後はこの言い方を丸パクリしてモテたいと思います。

で、ここでアイデアとはなんぞやという規定がなされたのですが、これだけでは世の中の「アイデア」と捉えられている言葉と齟齬があります。

僕のもとにもいろんなひとからいろんなアイデアが集まってきます。しかし、ほぼすべて実用に堪えられない「思いつき」がほとんどなのです。

「もっとこうしたらいいんじゃない?」とか「たとえばこんなのどうでしょう?」というのはほとんど思いつきです。アイデアと言うよりも、他人の言動をみて脊髄反射して出てきた「思いつき」は「アイデア」とは言えません。

このことをフジイ先生は福音書でこう言われています。

 

アイディアの出し方を質問してる人は、「なんで閃くのか」という意味ではなく「当たる仮説ってどうやって出してるですか」って訊いてるわけですよね。

痺れますね。

そのとおり、当たるとまでは行かなくても、「事業化までスムーズに運んでなんとか行けそうだなという予感がするまで進ませられるアイデア」が浮かぶにはどうすればいいか、というのがアイデアが浮かばないみなさんのお悩みの本質なんですよね。

なので、形にならないアイデアは社会や人にに対する脊髄反射で出た単なる「思いつき」であって、それはアイデアじゃないよねということになります。

アイデアとは社会の一部になる予感が大切なんです。

 

アイデアはクリエイティブじゃないっていう

さて、みなさんはアイデアはクリエイティブ的なカッコいいキラキラだと思っているフシはありませんか?自分も画期的な事業アイデアを閃いてキラキラした起業家ライフを過ごしたいと思っている人も多いと思います。

しかし、ご存知の通りそんなキラキラした起業家ライフを過ごせるのはほんの一部。それは多くの人が「アイデアはクリエイティブ」だと思っているからなんですよね。アイデアは実はクリエイティブでもなんでもないんです。

「アイデア」をクリエイティブの範疇とするなら、その対極にあるのが「オペレーション」だと思ってます。この「オペレーション」こそが、思いつきや一瞬の閃きをアイデアに昇華させるのに必要な絶対条件となります。

 

アイデアは実務の積み重ねでしか有り得ない 

例えば、よくある話で「アプリを作りたい」というのがあります。年間10人以上から聞くでしょうか。自分のアイデアをアプリにしたらどうだろうかという相談ですね。

しかし、それだと一歩も進みません。まずはアプリ制作業者を探してオリエンして見積もり出してもらって…とかになりますよね。そうじゃなくて、なにか事業の閃きが浮かんだら、その日のうちに仕様を書き出してアプリのモックまで仕上げて初めて事業アイデア足り得るわけです。

すごい人はこれを何百回、何千回も繰り返します。アイデアとは浮かんだらすぐ形にして、世の中に出ないアイデアを無数に作り上げていく作業の賜物です。 

アイデアとは、閃きや思いつきを世の中に出せる一歩手前まで作りあげて、検証する段階まで進んだ状態だと思います。ということは、アイデアはオペレーション周りに明るい人に下りてくるという他ありません。

 

アイデアが湧いて出てくるための「することリスト」

ここまで書いたアイデアについてまとめてみます。

  • 前提:単なる「閃き」や「思いつき」はアイデアじゃない
  • すぐに設計が頭に浮かばないものはアイデアじゃない
  • 最低限見せられるようなものを作れるようになる
  • 思いついたらその日のうちにモックまで作る
  • 思いついたら他人に相談する前にモックまで作る
  • アイデアを形にする作業をとにかく繰り返す
  • キラキラした起業家になる妄想は置いておく

 

ちょっと仕事なので今日はここまで。

中級編はまた後日。